「夢を自由に語ってください。」と言われても「何から考えればいいの?」と思うかもしれません。今までの関連技術や知識などがないとなかなか難しいものです。本学のオープンキャンパスに来て勉強するのもよいでしょう。[オープンキャンパス紹介ページ] ここでは、コンテストの応募に役立つように、。夢を考える道筋を作ってみました。方法としては、大きく3通りに分けられるのではないでしょうか?
みなさんの考えやすいところから、考えてみてください。下記の解説記事には、そのまま使えそうなテーマもたくさんあります。これの実現方法を検討して、実現に向けての道筋をたてたり、ちょっとアイデアを付け足してより魅力的なアイデアに変えたり、提案されている方法の新たな使用用途を考えたり、すると応募しやすいかもしれません。 テーマ: ITを活用した未来の家電を考える家中の機器をセンサーで繋ぐと色々なことが出来そうです。後の方で出てくるテーマ「Internet of Things」の家電版ですね。 「困ったこと」は、改良案を考える良い材料なので、僕の困った話を一つします。独り暮らしの時「食べ物を買い置きし、冷蔵庫に入れておくと、つい食べてしまいます。仕方がないので、必要なときに買いに行こうとすると、売り切れてたり、店が閉まってたりします」。この問題は、家の冷蔵庫とコンビニの冷蔵庫が繋がっていると解決しそうです。でもどうやってつなげばよいのでしょうかね。何か良い方法を考えてみてください。 あと、困ったことと言えば、テレビである食材についての効能が報じられると、日本中のスーパーから品物が無くなりますよね。家の冷蔵庫には無いけど隣の家の冷蔵庫にはあって、それを貸し借りできないかな、とかも思いますよね。賞味期限切れがなくなりますかね。もっと進んで、食べたがるのを予測して、工場の生産計画を立ててくれても良いですね。 上記の例はどちらも、家の中だけでなく、家と外が繋がった例ですね。家と外を繋ぐ例は少ないので、色々考えられるかもしれません。もちろん、家の中の機器をつなぐ家電について考えてもよいですよ。 テーマ: 携帯端末をもっと便利にする(機能面から)携帯電話がどんどん進化して、今ではスマートフォンと呼ばれる携帯端末が広く普及しています。スマートフォンは、パソコンと変わらない性能をもっているだけでなく、乗り物の中などで気軽に使える点はパソコン以上に便利です。さらにスマートフォンは、センサー機能などが豊富で、通常のパソコンには無い機能をたくさん持っています。
スマートフォンと携帯性や、上に挙げたような各種機能を使って、新たなサービスを考えてみてはいかがでしょうか? GPSとカメラが連動したサービスの例では、写真が撮影された位置の地図上に、写真をマッピングするというのがありますね。 出典:http://support.google.com/picasa/bin/answer.py?hl=ja&answer=161869 また、未来のスマートフォンはどのようなものに進化するでしょうか? また、どのような新機能がついていると思いますか? その新機能を使ってどのようなことが可能になるでしょうか? 色々な観点から、大きな発想で考えてみてください。 テーマ: 携帯端末をもっと便利にする(研究の具体例から)最先端の研究を2個紹介します。アイデアを膨らませるのに役立ててください。 ●「人気のスマートフォンを支えるセンサ技術」 サイエンスニュースを見てください[サイエンスニュースのサイト]。 動画で、わかりやすく紹介してくれます。この動画では、スマートフォンの機能を用いた、安全運転の支援&評価システム、生活支援システムなどを紹介してくれています。 出典:http://sc-smn.jst.go.jp/sciencenews/dailyscience_archive.html ●現実の風景の映像の上に、情報や説明を付加して表示するシステム 電脳コイルや攻殻機動隊といったアニメで有名な、AR技術と呼ばれる技術があります。ドラゴンボールのスカウターもAR技術の一つです。 スマートフォンで有名なAR技術の応用例として、“セカイカメラ”というアプリが有名です。下の写真のように、スマートフォンの画面上に案内が出るともう迷わなくてすみます。私のような方向音痴にとっては、非常に有難いサービスです。 出典:http://bizmakoto.jp/bizid/articles/0909/30/news113.html AR技術は、このWebページの下の方に「メガネ試着システム」の実現例としても紹介されています。興味のある人は、こちらも見てください。
テーマ:新しいエンタテイメントメディアとそこから考えられる新サービスAppleはPodCastという新しい情報配信サービスを考えました。これは、
を組み合わせで作られています。どれも既存の技術です。しかし、これらの既存技術を組み合わせて、一つのサービスとしてまとめたところが、Appleのセンスの良いところです。 AmazonがKindleという電子書籍閲覧端末を発売しました。利用者の視点から見ると、Kindle端末から直接本が購入できると便利ですが、そのためにはKindle端末購入時に3G回線(携帯電話の回線)の契約する必要があり、不便です。Amazonはこの問題を、Kindle端末で3G回線の通信ができるが、通話料は請求しないようにすることで解決しました。つまり、通話料はAmazonが負担する(書籍代に組み入れる)ことで、利用者の利便性を向上させたのです。Amazonのビジネス戦略の勝ちですね。 Kindleが3G回線で通信できる証拠に、情報工学科ブログを表示してみました(記事へのリンク)
これらの例のように、既存の技術を組み合わせたり、新しいビジネスモデルを提案したりして、新しいエンタテイメントサービスを考えてください。もちろん、今は無い技術を組み入れても構いません。 テーマ:新しいWebサービス(ネットワークサービス)を考える最近のコンピュータサービスは全てWebサービスと言ってもよいくらい、メール、書店の蔵書検索、ショッピングなど、全てのサービスがWebサービスとして実現されています。そのため、ここでは「Webサービス」と「ネットワークサービス」をまとめて「Webサービス」と呼ばせてもらいます。このWebサービスの発展は、これまで以上にどんどん進んでいくと思います。今までにない新しいWebサービスを考えてみてください。Webを使わないネットワークサービスでも構いません。 音楽業界用語に、2つ以上の楽曲を組み合わせて新しい楽曲を作る「マッシュアップ」という言葉があります。転じて、Webサービスを組み合わせることも「マッシュアップ」と言い、流行りました。非常に良いアイデアだと思うのですが、Webサービスを組み合わせたサービスはまだまだ少ないようです。以下の例は、Amazonというオンラインショッピングサイトで本を表示した時の画面です。Amazonのページなのに、川崎市立図書館の蔵書情報が追加されて表示されています。これは便利なWebサービスの組み合わせの例です。 この例のように、Webサービスを組み合わせると、もっともっと便利なWebサービスができると思います。Webサービスを組み合わせて、新しいサービスを考えてください。 テーマ:検索・推奨の未来を考えるGoogleに代表されるネット検索は、キーワードを入力するだけで、色々なことが表示されます。しかも、有用そうな情報が、一番上に表示されていて、とても便利です。どうやって有用そうな情報かそうでないかを認識しているか、疑問に感じたことはありませんか? 疑問に感じたら、調べてみましょう。Google検索で分かるかもしれません (^_^)。 検索は便利ですが、調べる前から教えてくれたらもっと便利です。これを推奨と言います(「レコメンデーション」という単語を使うことが多いかもしれません)。推奨の例として、ショッピングサイトAmazonで商品を見ているときの「この商品を買っている人は、こんな商品も買っています」があります。確かに、自分の興味のありそうなものを表示してくれています。この推奨も、何で分かるのか不思議じゃありませんか。 検索も推奨もとても便利なのですが、今の検索と推奨で満足ですか? もっと便利な検索と推奨があったら、良いと思いませんか? 検索と推奨の将来を語ってください。Amazonの例のように、利用シーンを想像すると、提案しやすいかもしれません。例えば,この一年で,次のような検索サービスが提案・提供されています.
テーマ:ITを使った地域密着型エンタテイメント「逃走中」というテレビ番組をご存知ですか? 単なる鬼ごっこなのですが、面白いですよね。最近は、「江戸の街の設定で、町娘を探す」などのイベントなどが盛り込まれていて、さらに面白くなってます。これって神奈川工科大学の中とか、本厚木駅周辺などでも出来ませんかね。ITの力を使って、イベントを盛り込むと、楽しそうです。考えてみてください。 その他にも地域未着型のエンターテイメントが考えられそうです。みなさん、ぜひ提案してください。 テーマ:未来のSNSSNSを使っている人と、興味のない人は、はっきり分かれます。なぜなんでしょう。テレビのように、すごく見る人、そこそこ見る人、天気予報だけ見る人、まったく見ない人みたいに人それぞれ、必要なだけSNSを使うようになればよいのに、と思います。 SNSを使わない理由として、ネット用語でいう、炎上、祭りなどが起きるのが怖いというのがありますよね。不用意な発言はもちろん、気を付けていても炎上しちゃうことはあります。こういうトラブルが起きない安心なSNSがあったら嬉しいですね。 今現在SNSに興味がない人も思わず使ってしまう、未来のSNSを提案してみてください。
ニーズから考える「あんなこといいな、できたらいいな」ということはいっぱいあると思います。ドラえもんが生まれるにはまだ100年かかりますが、ドラえもんがいなくても、できることがいっぱいあるのではないでしょうか? 「ITを使った○○をサポート」、「ITで○○を可能にする」の「○○」にあてはまることと、その実現方法などを考えてみてください。 遠距離恋愛を成就させるにはどうしたらよいのでしょう。お互いの家をカメラでつなぎ合って擬似的に一緒に暮らすのも良いですよね。ちょうど「docomo CM クロッシータブレット」のCMにありましたね。素敵なCMです。このCMに出演している遠山悠介さんと辻元舞さんのようなカップルを増やす方法を考えてみてください。 別のテーマとして、ある学生さんは、お互いの家をカメラでつなぐのは恥ずかしい(プライバシーの侵害になる)ということで、「適切な距離感」というのを考えました。そこで、お互いの家のテレビを同期させるというのも考えたそうです。これは、片方の家がテレビをつけるともう一方の家のテレビが点く。どちらかの家のテレビのチャンネルを変えると、もう一方の家のチャンネルも変わる。すなわち、テレビは2台あるのに同じ番組しか見られないようにしました。これはあまりにも不便ということで、最終的には、ゴミ箱の蓋を同期させました。一緒に住んでいる人がいると、物音で様子が分かりますよね。これをゴミ箱の蓋を同期させることで実現したのです。 「モテ」るためにはどうしたら良いのでしょうかね? この答えが分かっていたら、もっとハッピーな人生が送れている気がします (T_T)。想像すると「清潔感(自分を知ったファッション)」、「気が利く」、「気の利いた店を知っている」などですかね。この分野からモテ支援のアプ ローチを試みます。
■着まわし術 自分のクローゼットを知り、そのファッションアイテムを役立てるソフトとして、PSPのMy Stylistがあります[My Stylistオフィシャルサイト]。今まで自分が試さなかった組み合わせが提案されたりして便利です。更に、「今年、このアイテムを1個買い足せば、『着回しパターンが7パターン』も増える!」みたいな、買い足しの機能を提案してくれたら、便利ですよね。でもどうすれば良いか全く分かりません。他にも色々便利な機能があるかと思います。便利な機能やその実現方法を考えてみてください。 ■自分を知ったファッション NHK教育(Eテレ)で放送されていた「ティム・ガンのファッションチェック」という番組が、「自分を知る、サイズが重要、クローゼットの整理」 という重点項目が掲げられて、すごく印象的でした。確かに、「佐々木希美ちゃんは大好きだから、ファッションもメイクも真似」しても、似合わなければ逆効果ですよね。このティム・ガンさんの方法は、自分を知ることが大事と言っています。 ティム・ガンさんの方法は、例えば「(あなたの場合は)腰の幅を肩幅が超えないようにした方が良い」など、客観的に判断できる指針が示されているので 、IT化しやすそうです。ティム・ガンさんの主張する3項目をIT化するだけでも便利なソフトができそうです。ティム・ガンさんが提唱するファッションの詳しい説明は、「誰でも美しくなれる10の法則 全米No.1ファッションアドバイザーが教える 」という本などを見てください。本とテレビ番組は少し異なるようなので、気を付けてください。 ■自分に合ったメイク 流行のメイクと、自分が似合うメイクを考慮して、最高の美人になれるメイク提案ソフトを提案するなんて、どうでしょう。ティム・ガンさんの主張通り、自分を知ってくれた上で、メイクを提案してくれたら素敵そうですよね。 ■気が利く 気が利くのはモテに大事です。二人が出会った日を忘れない、リマインダー(備忘録)が考えられますね。さらに進めて、自分たちの行動を記録して、記念日をいっぱい作ってしまうのも良いですね。今日は10回目のデートの日とか、一緒に自転車で帰った10回目の日とか、ライフログならぬ記念日ログですね。 意中の彼(女)が、人知れず落ち込んでいるときに、さりげなくメールして、ポイントアップを図りたいですよね。今までのIT技術で落ち込んでいるのを知るためには、彼(女)のブログなどをこまめにチェックするなど、ストーカーチックな方法しかないです。もっと良い方法はないですかね。考えてみてください。 あと「さりげなくメール」って書きましたけど、これも難しいです。あまり好意を寄せすぎたメールはドン引きされちゃうかもしれないし、あっさりしすぎても気持ちは伝わらないし、こっちはそのつもりがないけど不快にさせたり、します。自分と相手の気持ちを考慮した、メール文章作成支援ソフトって欲しいですよね。 ■気の利いた店を知っている 気の利いた店を知っているのも大事そうです。流行の店で買ってきたお菓子などをプレゼントするのはポイントが高そうです。行列ができるすてきな店をチェックでき、そのお店の行列が短い時間が分かると、少ない労力で、モテアップですよね。 高校生の皆さんだと、サン宝石みたいな安くてかわいい店とか、良く行くカラオケ店やファーストフード店のクーポン情報とか、安売り情報とかを、うまく利用して、モテアップに繋げる方法があるのではないでしょうか。 街には商店街と住宅街があります。商店街を元気にするためには、お店の売り上げを上げるのが良いですよね。住宅街を元気にするには、町内会を元気にするのが良いですかね。こちらは、「ITを使って友達を作る」で取り上げましょう。 街を元気にするのに使えそうな技術は、デジタルサイネージと呼ばれる電子看板です。人によって、天気によって、時間によって、表示内容を変えることができ、デジタルサイネージの売りになっています。でもどうも生かしきれていない気がします。設置場所を含めて、まだまだ良くなる可能性を秘めていると思います。 あとクーポンも使えそうですね。デジタルなクーポンをもっと有効に使えるようにしてくれたら、良いのになーと思います。デジタルなクーポンを使いこなしているのを見る機会もほとんどないです。 ネット上の友達を増やすのと、リアルな友達を増やすのとでは方法が違いそうですね。 自分の趣味を赤裸裸に話すことなく、共通の趣味を持つ友達を捜したいですよね。「えっ、お前もあのアニメ好きなの」みたいな感じです。大学に進学したり、会社に入社した後、便所飯はしたくないですよね。 リアルな友達ですが、楽しさを分かち合うだけじゃなく、苦しさをともに乗り越えるとか、困ったときに助け合える、リアルな友達が欲しいですよね。「まさかのときが真の友」です。互助の精神は、クラスの活性化にも町内会の活性化にもつながると思います。ITを使った発展は、快楽的な部分の発展に重点をおかれてきた(ように思う)ので、手薄な部分です。日本再生のためにぜひこの部分を考えてみてください。 シーズから考える現在コンピュータの技術が進歩して、何でもできるといっても過言ではありません。しかし、これを役立てる応用例を見つけるのはすごく難しいです。 たとえばGPSという技術があります。GPSを使うとカーナビが作れると思っている人が多いのですが、GPSだけでは作れません。なぜならばGPSはカーナビげーションできるほどの精度がでないからです。その証拠に人間のナビゲーションは今一つ良いものがありませんよね(だいぶ良くなってきましたが)。カーナビゲーションは、GPSで取得した情報に加えて、「車は車道しか走らない(地図情報を使って補正します)」、「車は急に向きを変えられない(ジャイロセンサーをつけて向きを調べたりもしています)」、「(タイヤがあるので)車は走行距離を知ることができる」などの情報を使って、補正して初めて実用化されています。このように、直ぐできそうなのに、できていないものは、何らかの問題があります。この問題を解決する手段を提案してみてはいかがでしょうか。 また別の考え方もできます。例えば「ニーズから考える」のところで、AmazonのWebページなのに、川崎市立図書館の蔵書情報が表示される例がありました。これはどうやって実現しているか気になりませんでしたか? この仕組みが分かると、この仕組みをシーズとして色々考えられそうです。気になったサービスは、仕組みも調べてみてください。 「シーズから考える」では、テーマ例と、今ある実現例を述べますので、これらを元に考えてみてください。 ちょっと前振りを。レオナルド・ディカプリオさんと渡辺謙さんが出演していたインセプションという映画は見ましたか? 夢を見ているときに潜在意識に入り込みアイデアを盗むという話です。 視覚的に仮想現実を作ることはかなり出来るようになりました。味覚とか触覚とかが実現されたら、きっとインセプションのような世界になるのですかね。どのようにしたら、このインセプションの世界に近づけるのでしょうか。実現方法を考えてみててください。きちんと考えるとインセプションとは違った世界になるかもしれません。また、この夢の世界が既に存在するとして、この世界を有効に使うにはどうしたらよいかを考えてもよいと思います。若い豊かな発想をお待ちしております。 ちなみにユビキタスコンピューティングのことを良く知るには、シルベスタ・スタローンさん主演のデモリションマンが良いです(私の個人的な意見です)。主演がシルベスタ・スタローンさんですから、アクション物で、面白いです。 勉強に必要ということで、インセプションとデモリションマンの上映会を、授業の一環として、高校の先生におねだりするのもよいのでは (^_^)v パソコンや多くのサーバと呼ばれるコンピュータがインターネットで接続し、多くのサービスが提供されています。今までは、コンピュータが接続していましたが、これを拡張して身近にある様々な機器やセンサがネットワークで接続できると(もちろん無線で接続することもできます)、どのようなことができるでしょうか?あなたなら、このしくみの上で何をしたいですか?それができれば、どのようなことに役立ちますか?誰にとって嬉しいサービスになりますか?例えば、次のようなことが考えられ、一部は実現しつつあります。
²車同士が通信し、渋滞を予測、回避したり、衝突を防いだりすること ●社会全体の電力を最適に制御しようとする考え方とそのしくみをスマートグリッドといいます。下の図はその概念図です。循環型の未来社会を目指したものです。
出展:http://smart-grid.hotcalpis.com/nyumon/smart-grid
●自分の体温や脈拍、血圧などをいつも見守ってくれていて、変化があった時に病院に行くように教えてくれるものがあるといいですね。 出典:http://www.hitachi.co.jp/rd/yrl/people/sensor_net/01.html ARは拡張現実のことで、カメラで写した画像に、CGを合成することで、新たな視界を提供します。アニメの電脳コイルや攻殻機動隊などでおなじみの技術です。 ARには、現実画像とCG画像を重ね合わせるための目印となるマーカーを使ったものが多いです。AR ToolkitやNitendo 3DSのARは、マーカーを使ったものです。 最近では、マーカーレスのAR技術も盛んです。マーカーレスだと、できることの幅が広がりそうですね。以下のサービスはカメラ付きのパソコンを使って、メガネを無料で試着できるシステムです。 Kinectは、人体のポーズを認識することができます。下の例の写真は、人体を認識するとスーパーサイヤ人になります(髪の毛が逆立ったCGが合成されます)。そこで、カメハメ波を出すポーズをすると、気が溜まっていき、発射のポーズをすると、カメハメ波が出せます。他に「元気玉」を出すこともできます。 類似のソフトとして、人体を認識すると、ウルトラマンに変身するソフトがあります。ウルトラマンのスペシウム光線や、アイスラッガーが出せます。ちゃんと(?)3分しか変身していられません。 出典: 神奈川工科大学 情報工学科ブログ
「おむつを買う人は、ビールも買う」、「サザエさんの視聴率が上がると、景気が悪くなる」など、データから得られた新事実がいっぱいあります。「その数学が戦略を決める(イアン・エアーズ著)」という本には,「クレジットカードの返済実績の低い人は事故も起こしやすい」,「ブドウを収穫した時点で(まだワインができる前に),ワイン批評家よりも正確にその年のワインの美味しさを予測する」,「映画の脚本だけをもとに(監督もキャストも決まる前に),映画プロデューサーよりも正確に,その興行収入を予測する.こうすればもっと売れますよと提案する」など,データ分析の力がよく分かるたくさんの事例が載っています. 今はまだ蓄積されていないデータでも,近い将来,収集・蓄積され,活用できる日が来るかもしれません.そのようなデータについても思いを巡らせてみてください.例えば,日本には7800万台以上の自動車があります.安全のための装備も進歩しています.全ての自動車に,位置がわかるGPSと運転のしかた(ブレーキやアクセルの踏み方など)がわかるセンサがついて,個々の自動車の詳細な情報を集め分析できるようになったらどうでしょうか.「よく急ブレーキが踏まれる交差点」や「よく横滑りする曲がり角」の情報がわかれば,その場所に近づいたらカーナビが警告してくれれば,初めて通る道でも安心して運転できます.行政の視点では道路標識の充実や規制の検討に役立てることができるでしょう.また,運転が乱暴な人とそうでない人で自動車保険の保険料額を変えるサービスも考えられます. 次に皆さんが知りたいことはなんですか? 皆さんは「メディア技術」について考えたことはありますか?現在のテレビや電話といった放送通信メディアも技術がベースになっていますね。CDやDVD、紙や鉛筆といった情報を記録するメディアも同様です。このテーマは、この「メディア技術」に注目して、その技術の特性を最大限に高めて、人々に受け入れられるサービス、コンテンツ、応用、デモンストレーションの例を募集します。 私は技術には詳しくないから…という人も、このテーマならいろいろなチャレンジができるのでは?今はまだ実現できていないけれど、将来実現されたら、こんなことができるのでは?今はコンピュータに詳しい人しか知らないけれど、こんな人に向けたらこんな提案ができる…といった視点でメディア技術の応用を考えてみてください。
魔法のような映像ですが、実は「ScritterH」は最近流行の「3Dディスプレイ」と互換の技術でできています。1つの画面で複数の映像を切り替えることができたら…?リビングルーム、教室、映画館、ゲーム機、携帯電話、小さな子どもやお年寄り、外国人…様々な人に向けて、素敵な使い方を考えてみてください。
テーマ:100Gbpsの高速通信君たちのお父さん、お母さんの青春時代、独身時代は、通信=電話、しかも一家に一台の黒電話だったように思います。家族全員で電話を共有していました。今はどうでしょうか?“ケータイ”が出てきて、各自が通信手段を持って、しかも、いつでも、どこでも通信ができるようになっています。
最初の“ケータイ”は電話でした。しかし、その後インターネット接続もできるようになり、カメラ画像も送信できるように通信の高速化を実現し、そのことによってライフスタイルや仕事のやり方も大きく変化したと思います。 今以上に高速な通信(光ファイバーでも無線でも)が実現できるとしたら、どのようなことができるでしょうか? できることは同じでも早く送れることによって、より実用性が高まることは確かです。そして、それは生活や社会をどのように変えることができるでしょうか? 100Gbpsのシステムはどのようなところで使われるべきでしょうか? これから将来を背負う君たちに是非考えてほしいテーマです。
100Gbps(=毎秒12.5GB)という通信速度ですが、片面1層のDVD(4.7GB)に収録されたデータ約2枚半分をわずか1秒で、そして片面1層のBlu-rayディスク(25GB)に収録されたデータを2秒で転送できることになります。
テーマ:妊婦を体験するバーチャルリアリティ技術どんな人でも昔は赤ちゃんでした。その前は、お母さんのおなかの中にいました。いまも覚えていますか…?難しいですよね。子供を産むことはもっと難しいことです。せっかく赤ちゃんができても、妊婦さんを大切にしないお父さんもたくさんいるようです。お父さんだけではありません、電車の中で妊婦さんに席を譲ってあげたことはありますか?これは安心して子供を育てられる社会をつくるために、社会全体で取り組まなければならない問題かもしれません。妊婦体験システム「Mommy Tummy」はそのようなテーマに取り組んでいるメディア技術ともいえるでしょう。あなたならこのメディア技術をどのように応用しますか?単身赴任で離ればなれになったお父さんが胎動を感じられるサービス、赤ちゃんと会話できる…?もちろんこの触覚装置をつかった他の応用例を考えるのもよいチャレンジです! 新しいメディア技術の動向やバーチャルリアリティ技術の未来について考えたい人には日本バーチャルリアリティ学会が主催する「国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト(IVRC)」のホームページがお勧めです。19年の歴史を持つIVRCの動画などからお気に入りをいくつか選んで、近い将来に自分が実現できそうな企画を考えてみるするのもよい方法かもしれません。 コンピュータや技術の進歩によって何でも解決できるのでしょうか?新しい技術により新しい問題も、新しい価値観も生まれてくるのではないでしょうか?このテーマは「未来」そのものにフォーカスをあて、「新しい価値観を生む技術」という視点の提案をお待ちしています。もしかしたらお金持ちになれるかも!?
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